手塚治虫の描いた感動

私の通っていた小学校に手塚治虫の漫画が置かれていました。
他は低学年用の絵本や文字だけの本しかありません。
唯一の漫画でした。
手塚治虫が漫画の神様と呼ばれていることを知らない時期であるにもかかわらず、私はただ漫画というだけでそれに興味を持ち、手に取りました。
それは「BLACK JACK」でした。
漫画に興味のない両親のもとで育てられた為、私にとって初めて読んだ漫画です。
そしてそれはただ、本よりも読みやすいというだけのものではなかったのです。
天才外科医ブラックジャックと助手のピノコが織りなすドラマがそこには広がっていました。
天才、と呼ばれる医者であっても毎回難攻する手術シーンには手に汗を握らされました。
著者の手塚治虫が医療の勉強をしていた、ということがありありと示されています。
更に、患者と医者の間の人間ドラマにはとても感動させられました。
金を積めば何でも治してくれる医者が、身近にあらわれたときの人間の浅ましさと、それにも関わらず高潔を失わない人間がいることを、幼心に感じさせられました。
更に、ブラックジャック自身の過去も濃く描かれているのです。
成人した今でも、ブラックジャックが大怪我を負った際に出会った医師、本間先生とのエピソードは記憶に深く残っています。
幼心にブラックジャックは大人世界を垣間見ることができたと感じました。大乱闘!!手塚オールスターズ<< 公式 >> | 株式会社 gloops ( グループス )